東北大学大学院
教育学研究科
心の問題に対する理論的、
実践的アプローチを学ぶ
入試時期
年2回(9月、1月)
募集人数
45名(1期・2期・社会人・外国人留学生・他コースすべての合計)
出願期間
1期:令和6年8月20 日(火)9時から8月26日(月)17 時まで
2期:令和7年1月6日(月)9時から1月9日(木)17時まで
試験日
1期:令和6年9月18日(水)、19日(木)
2期:令和7年1月30日(木)、31日(金)
試験科目
一 般:英語、専門科目、面接
社会人:小論文、専門科目、面接
提出書類
一 般:研究計画書、参考論文(1期の提出は任意)
社会人:志願調書、参考論文
社会人入試
■社会人入試 出願資格
一般入試における出願資格を充たし、かつ、2年以上の社会人経験を有する必要がある。
合格発表日
1期:令和6年10月16日(水)18 時頃
2期:令和7年2月19日(水)18時頃
応募状況
研究科全体
【令和6年度】
1期: 志願者数60名、合格者数23名
2期: 志願者数51名、合格者数22名
【令和5年度】
1期: 志願者数71名、合格者数29名
2期: 志願者数53名、合格者数21名
【令和4年度】
1期: 志願者数61名、合格者数30名
2期: 志願者数43名、合格者数19名
入試説明会
研究室訪問
本研究科へのご質問がある場合には、希望する指導教員へ直接メールをお送りください。
研究科の概要・特色
【教育学研究科】
東北大学大学院の教育学研究科は、わが国では数少ない教育学の博士学位の授与権限を持つ大学院で、一般学生のみならず、国内外の諸大学の教員や社会での専門領域で活躍中の専門職業人の方々が共に学ぶ大学院です。社会環境の変化と幅広い学生のニーズに応えるため、2018年4月から、研究コースが、それぞれの専門性を深め、互い連携しながらより理論的・実践的な研究を深められるよう改組しました。
制度上でも多様な学びの形を受け入れるため、社会人特別選抜や短縮型・長期履修型の履修制度、各種奨学制度が用意されています。また、各種学生支援制度も充実し大学院生やポスドクの研究環境を整えています。例えば、教育学研究科は、2007年度から独自制度により大学院生の国際学会での発表の経済的支援を行っています。東北大学全体でも、2004年度より「東北大学学際高等研究教育院」の制度を設け、応募・採用された大学院生には、奨学金や研究費が与えられ、教育学研究科に籍を置きながら他の研究科のトップレベルの学生と共に学際的な新しい研究領域を拓く研究に参加できます。
【臨床心理学コース】
子どもや成人をめぐる心理社会的問題を見ると、学校における不登校やいじめの問題、度重なる災害による問題、虐待やハラスメントなど家庭や組織での問題など様々な領域で、その深刻さを増しつつあります。本コースでは、様々な領域において心理的問題を擁する方々やその家族に対する援助についての新たな知見を見出す研究者を養成し、また、相談や援助の業務に従事する公認心理師や臨床心理士の受験資格を取得し、心理専門職として、広く社会に貢献できる人材を養成します。
求める人材
東北大学大学院教育学研究科は、教育に関する高度な専門的知識・技能とそれらを支える倫理性ならびに理論的基礎を有し、社会的ニーズを敏感に察知するとともに、自ら問題を発見し、教育に関する諸問題の解決を具体的に推進しうる研究者、高度職業人の育成を目指します。このため、学生の受け入れにあたっては、一般選抜、社会人特別選抜及び外国人留学生特別選抜の枠を設けて入学試験を実施し、これらの教育理念・目標に沿った研究を行うために必要な高い能力と資質を備えているか否かを重視して選抜を行います。
具体的には、倫理性に並び理論的基礎に支えられた専門的知識と技能をもって社会に貢献しうる高度職業人、さらには、教育科学の新たな発展に貢献する研究者を志す人材を求めます。
博士課程前期2年の課程の一般選抜試験では、専門的知識、外国語文献の読解力及び研究計画および研究意欲等を評価します。博士課程前期2年の課程の社会人特別選抜試験では、論理的思考力と、文章表現力、研究計画と研究意欲等を評価します(臨床心理研究コースでは専門知識についても評価します)。博士課程前期2年の課程の外国人留学生特別選抜試験では、日本語の読解力と文章表現力、研究計画と研究意欲等を評価します(臨床心理学コースでは専門的知識についても評価します。)
担当教員
●若島 孔文 教授
1. コミュニケーション理論(語用論)、システム理論(統合情報理論を含む)、社会的相互作用理論などに基づき、心理療法場面、家族関係(動物を含む)、カップル関係、産業・組織におけるストレス、惨事ストレス、いじめ・ハラスメント、心理士と弁護士の協働に関する研究を行っています。
2. 臨床に関しては、ブリーフセラピー、家族療法、森田療法、行動療法の専門的トレーニングを受け、それらを専門としています。
●安保 英勇 准教授
《保健行動/ストレス対処行動/ソーシャルサポート》
これまで、心理臨床活動に携わりながら、ソーシャルサポート、大学生の不登校、高齢者の鬱の問題、などをテーマにマクロな視点から心理的適応について探求してきました。現在は、日常的な心理的問題への対処と社会資源の利用についての研究に取り組み、また小児癌などの患者さんやご家族への心理的サポートやケアについて共同研究を行っています。
●本多 奈美 准教授
《児童精神医学/トラウマ/小児外科疾患/表現療法(描画、箱庭療法)/ロゴセラピー》
精神科医・児童精神科医としての臨床経験を基礎に、児童精神医学、臨床心理学、小児外科疾患を持って生まれたお子さんとご家族の心理的問題とケア、バウムテストを含む描画療法や箱庭療法といった表現療法、V.E.Franklのロゴセラピー、性被害や虐待のPTSDへのケアなどについて学びを深めていきたいと思っております。
●前田 駿太 准教授
《社交不安/認知的情報処理過程/生理的ストレス反応》
他者からの観察や他者との交流,他者からの否定的評価への過度の恐れに特徴づけられる「社交不安」について研究を行っています。とりわけ,他者からの評価に対して反応を示しやすく,回避的動機づけに関連すると考えられる生体のストレス反応経路である,視床下部ー下垂体ー副腎皮質(HPA)系の活動に着目して研究を行っています。
●吉田 沙蘭 准教授
《がん/家族/子ども/コミュニケーション/意思決定》
がんをはじめとする身体疾患をもつ患者さんとそのご家族の、心理的な問題の軽減を目指した研究をしています。中でも小児がんが専門で、未成年の患者に病名や病状、治らないことなどをどのように伝えるべきか、といったことを研究してきました。最近では、医療者が丁寧に説明をしても不合理な(ように見える)選択をしてしまう患者さんがいるのはなぜか、患者さんにとってより良い意思決定を可能にするためにどのような関わりが必要なのか、などについての研究も始めています。
●梅田 亜友美 助教
精神疾患を予防し,より良く生きていくためには何ができるか,認知心理学や感情心理学の知見を応用しながら研究しています。具体的な研究キーワードは,認知行動療法,マインドワンダリング,マインドフルネス,注意制御機能,セルフ・コンパッションなどです。
●シュレンペル レナ 助教
心理的な悩みやメンタルヘルスの問題を持つ人が、専門家に援助を求める「援助要請行動」について研究しています。特に、心理的な悩みを持つ人が専門家に相談しやすくなるにはどのような対策が有効かについて検討しています。最近ではICTを活用した対策が盛んにおこなわれていますが、メンタルヘルスに関する情報提供ウェブサイトや、オンライン心理支援が援助要請行動を促進するかについて、その有効性を検証しています。
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