名古屋大学大学院
教育発達科学研究科
人の誕生から生涯にわたる
心の問題の解明と援助
入試時期
年2回(9月、1月)
募集人数
他2領域とあわせて22名
出願期間
第1期:オンライン受付:2024年7月15日(月)~7月31日(水)15 時
オンライン受付後郵送:2024年7月29日(月)~8月2日(金) 16 時
第2期:オンライン受付:2024年11月4日~20日(予定)
オンライン受付後郵送:2024年11月18 日~11月22日(予定)
試験日
第1期:2024年9月19日(木)、20日(金)
第2期:2025年1月22日〜24日(予定)
試験科目
(1)英語
・心理行動科学領域・心理臨床科学領域・スポーツ行動
科学領域の3領域にかかわる英語力について問う。
・原則として語学辞書の使用は認められない。
(2)専門科目
・心理臨床科学領域を志望するものは「心理発達科学」を選択する。
・「心理発達科学」は、計量心理学、認知心理学、教授・学習心理学、パーソナリティ心理学、社会心理学、生涯発達心理学、臨床心理学、家族心理学、学校心理学、発達精神科学について出題される。
(3)口述試験
・筆記試験合格者のみ受験することができる。
提出書類
・これまでの研究テーマまたは卒業論文の題目とその概要(約1000字)
・研究計画(約2000字)
※どちらも6部提出すること
合格発表日
第1期:2024年9月25日(水) 17:00 頃
第2期:未発表
応募状況
■過去の入試結果
(心理臨床科学領域)
平成25年度:志願者43名、合格者15名
平成26年度:志願者38名、合格者16名
平成27年度:志願者48名、合格者17名
平成28年度:志願者37名、合格者15名
2021年度(精神発達臨床科学講座)
第1期:志願者54名、合格者10名
第2期:志願者14名、合格者4名
2022年度(精神発達臨床科学講座)
第1期:志願者45名、合格者14名
第2期:志願者12名、合格者2名
2024年度(精神発達臨床科学講座)
第1期:志願者46名、合格者9名
第2期:志願者22名、合格者3名
入試説明会
【大学院説明会の開催】
日時:2024年6月15日(土)14:00-16:00
備考
試験1日目に実施する学力試験の結果に基づき、第1次の合否判定を行い、合格となった者のみ口述試験を受験できる。
研究科の概要・特色
~精神発達臨床科学講座~
人間の誕生から死い至るまでの生涯発達を縦軸に、家族・学校・地域社会・職場といった生活空間の広がりを横軸にとった平面から、生涯発達のプロセスを解明するとともに、発達の臨床的援助の在り方について研究する領域です。また、人間の内的側面を明らかにするための、心理検査法・心理面接方等の開発を行っています。
~臨床心理学領域~
さまざまな人間心理的諸問題のメカニズムを解明し、それを通じて個々の辞令を査定し援助するための技法を開発する発達臨床科学のもうひとつの基礎領域です。
求める人材
人間の教育と発達の研究者・専門家をめざし、高度の知力と旺盛な熱意をもって教育発達科学の発展に寄与しようとする人を求めています。
担当教員
■教員名/研究領域
【生涯発達心理学】
●平石 賢二 教授
思春期・青年期における人格発達と心理学的健康に関する研究に取り組んでいる。特に,青年の発達を支えている社会的文脈としての家族関係の構造と機能について関心をもっている。現在は思春期の子どもとその親に対して調査を行い、「思春期の親子関係」の諸問題について研究を進めている。また、思春期の子育てを支援するためのプログラムの開発と実践に取り組んでいる。
その他、思春期・青年期にある子どもの発達を援助するシステムとしての、スクールカウンsネリングプログラムに関心があり、特に予防・発達促進を目的とした包括的な心理教育プログラムの開発に関心をもっている。
【臨床心理学】
●河野 荘子 教授
思春期・青年期の心理臨床が専門である。中でも、非行・犯罪に関する諸問題に関心を持っており、非行少年の時間的展望、共感性や自己統制能力などをテーマに研究をおこなっている。また最近は、非行からの離脱課程の分析にも取り組んでおり、レシリエンスプロセスの考え方を取り入れながら、非行をやめる心理メカニズムを解明することを目指している。
●田附 紘平 准教授
心理長方の二者関係において迫真性をもって体験されることについて、主に心理力動や発達の視点をもとに研究している。心理アセスメント、学校現場における心理支援、プレイセラピーにも関心をもっており、それらについても実践的な探究をおこなっている。
●工藤 晋平 准教授
これまで、精神科領域や非行・犯罪領域において臨床活動及び研究活動を行ってきました。社会の枠組みの中から排除されやすい立場にある人たちの支援について、人はどのように苦境から回復していくのか、また社会が人を苦境に陥れることのないものになっていくというのはどのようなことか、 ということを、関係性の観点から検討をしています。
【家族心理学】
●永田 雅子 教授
周産期~乳幼児期の親と子の関係性の発達支援を中心とした母子臨床および発達臨床を専門にしている。特に周産期領域では、新生児集中治療室(NICU)を中心として、リスクをもって生まれてきた(生まれてくる)赤ちゃんの発達と家族への支援の方法を、臨床活動とともに研究を行ってきた。また、発達生涯などが疑われる子どもと親への超早期介入のプログラムの構築や虐待の予防的支援の検証なそ、地域の乳幼児精神保健にかかわる多職種と幅広く連携をとりながら、親と子の心理的支援のあり方について検討していきたいと考えている。
●金子 一史 教授
大きくは2つのテーマに関心を持っている。1つが、妊娠期産褥期のメンタルヘルスと子どもの発達に与える影響についてである。子どもが生まれる前の妊娠期から、メンタルヘルスと愛着(絆)に関する縦断研究を行っている。2つめは、児童青年期のメンタルヘルスについてである。インターネット依存、ネットいじめ、自傷行為など児童青年期の心理的問題について、国際協同比較研究を行っている。
●狐塚 貴博 教授
専門はシステム論やコミュニケーション理論に基づく家族心理学の理論と実践である。主たるテーマとしては、家族関係と心理臨床上の諸問題との関連、家族療法の理論と実践、心理危機支援に関する研究を行っている。個人や家族、組織の強みや資源といった肯定的ば側面に関心をもって研究や実践を行っている。
【学校心理学】
●野村あすか 准教授
児童・思春期の子どもたちが自分自身や自分を取り巻く環境をどのように捉えているのか、そして、不適応に陥っている、もしくはその兆候のある子どもたちの心の声を聴き支援へとつなげていくためにはどうしたらよいのかについて関心をもっています。
これまでには、臨床心理学の立場から、質問紙法、投影法、学校場面における行動観察といった多面的なアプローチを試み、海外の子どもとの比較も通して、日本における子どものウェルビーイング(心の健康)の様相を明らかにしてきました。近年では、日本在住の外国にルーツのある子どものウェルビーイングに関する研究にも取り組んでいます。今後も引き続き、子どもや子どもを取り巻く環境に関する心理アセスメントおよび心理支援のあり方を考えていきたいと思っています。
●鈴木 健一 教授
私は大学院の知己に、Duchenne型筋ジストロフィーという難病に罹患した青年との対話を通して、病と死に対する意識を探究した。そこでは、トラウマや解離が鍵概念になっていることが明らかとなり、精神分析について深く学びたいと考え、ニューyp-区のホワイト精神分析研究所に留学し、対人関係学派の理論と実践を学んだ。帰国してからは、学生相談やスクールカウンセリングに携わった。現在は、大学生と対話の中で、対人関係精神分析や夢分析をどのように援用するかといったことを研究している。
●杉岡 正典 准教授
専門は、学生相談とコミュニティ心理学である。とくに、不登校や引きこもり、親子関係、リストカットや自殺問題、アイデンティティの問題など、思春期や青年期の人の抱える臨床的問題について、佳カウンセリングや地域援助の観点から研究を行っている。「何がクライエントにとって役立つのだろうか」という思いから、個人の心理力動や加速関係、そしてその人を取り巻く社会的関係まで含めた「つながり」や「関係性」を探究している。
ページトップへ