アメリカの大学院入学では一般的にGPA(Grade Point
Average)が、学部課程でC(GPA
2.0)以上、大学院課程でB(GPA3.0)以上が必要です。
その他の国でもGPAを算出する必要はなくても、学部からの成績表の提出は必ず求められ、合否判定を大きく左右することもあります。
成績ポイント | アメリカの5段階評価 | 日本の4段階評価への換算表 |
---|---|---|
4 | A excellent 90-100% 5 | 優A 80-100% |
3 | B good 80-89% 4 | 良B 70-79% |
2 | C average 70-79% 3 | 可C 60-69% |
1 | D passing 60-69% 2 | 不可D 0-59% |
0 | F filing 0-59% |
特にアメリカの大学では学業成績の他に専門知識に関する適性能力テストの受験を求めるところがほとんどです。
多くの場合、合否判定への基準点はありませんが、大学や専門によっては基準点を設けるところもあります。
これらのテストは、英語を母国語をしない留学生を対象に作られているわけではないので、基準点はないといえども、日本人留学希望者にとっては大きなハードルになると思われます。
TOEFL以上に勉強には時間がかかるので、早めに対策を始めることをお勧めします。
主に学術系大学院(graduate
school)に入学の際に要求されます。
General Test
(英語、数学、分析作文)とSubject
Testから構成され、どちらもペーパーテスト形式はあるが、General
Testのみコンピューターテスト形式が実施されている。
大学や専門によって、General
Testのスコアのみを要求するところとそうでないところがあります。
ビジネススクールに入学の際に要求されます。英語と数学と分析作文の3科目から構成されます。
ロー・スクールへの進学希望者を対象としたテストです。
アメリカ以外の国では特に求められることは少ないですが、大学や専門分野によっては特定の試験の受験を求めている場合もあるので注意してください。
・英語圏の大学院へ留学するには、英語力は不可欠です。英語能力テストを必要としない学校も若干数あるようですが、英語が出来ないと、たとえ入学できても、授業についていけないだけではなく、基本的な生活さえ営めません。
文化的に全く異なる環境で生活をするということだけでも、大きな障壁です。それを乗り越えるためには、ある程度の語学力は必要不可欠です。それは、他の言語圏でも同じだろうと思います。
大学院留学を目指す人は、まずはTOEFLやIELTSなどの英語力判定試験に取り組むことを強くお勧めします。
・英語を母国語としない人たちのための英語能力テストで、大学院留学で求められる一般的なものがETSが実施しているTOEFLです。
現在はiBT
(Internet-Based Test) 型のテスト形式が行われ、Reading,
Listening, Speaking,
Writingの4つのセクションから構成されています。
・一般的に大学院課程では、TOEFL
iBTで61~100点(コンピューター版で173~250点、ペーパー版で500~600点)が必要とされます。
各大学や学部によって必要とされるスコアは異なるので、それぞれのウェブサイトや出願要項で確認してください。
・TOEFLの出願方法に関しては、日本でTOEFL
iBTを実施しているプロメトリックiBTについてはアールプロメトリックのウェブサイトを参考にしてください。
こちらからTOEFL要綱(英文)もダウンロードできます。
・出願をする3ヶ月前には目標のTOEFLスコアを取っておきたい。でないと、その他の重要な必要書類(志望理由書など)の作成に集中できなくなってしまいます。
また、スコアを送るのにも1ヶ月ほど時間がかかる場合があります。その為には、TOEFLの勉強は出願の1年前から始められればベストです。目標スコア達成までには3回くらいは受験するつもりでいた方が良いと思います。
でも時間的に余裕がない場合でも、とにかく目標と計画をしっかり立てて、対策していきましょう。
・TOEFL以外にもイギリスではIELTSが使われますが、最近はTOEFLスコアも受け入れてくれる大学も多いので、大学ごとに確認してください。
出願の締切は国や、学校によって変わるので、早めにチェックしてください。
大体入学予定の9~10ヶ月ほど前に締め切りが設定されていることが多いです。また、最近はオンライン上でほとんどのapplicationが終えられるようになってきていますが、郵送書類やTOEFLのスコアの送付などには時間がかかるので、しっかりと計画を立てて余裕を持って出願できるようにしましょう。
海外の大学院では、その年の合格者や募集定員などを公表しているところはあまりありません。
基本的に合格者数は、学生を指導することが出来る教授の数や、学校側がfundingを出さなければならないかどうかなどの条件によって変わってくると考えられます。
どうしても昨年の合格者数などが知りたい場合は各大学の担当者に直接問い合わせてみると良いでしょう。