傾向と対策

同志社大学大学院 文学研究科 哲学専攻

■英語

■傾向

英語試験の問題は、例年2問出題されます。出題傾向については、第一問目・第二問目ともに、A4一ページの半分程度の哲学的問題を扱う英文を読み、全文を和訳する問題です。

■対策

全問を通じて、基本的な英文法を十分に理解しておくことが求められるため、基本的な構文の理解を深め、英文の内容を損なわずに自然な日本語に和訳できるように準備しておくことが重要です。英文の内容は、基本的な哲学的知識を前提とするもの、たとえば、ソクラテスやカントなどの重要概念を議論するようなものです。そのため、専門的な語彙、言い回しの知識を増やしておく必要があります。対策として、英語で書かれた、哲学についての入門的なテクストを読んだり、重要な英単語を整理したりしておくことが望ましいでしょう。特に、イギリス経験論の流れを汲む哲学者、ロック、バークリー、バートランド・ラッセルなどについて重点的に学んでおきましょう。

■第二外国語

■傾向

第二外国語試験の問題は「ドイツ語、フランス語、ラテン語のうち1科目」を選択することになります。出題傾向については、英語と同様、第一問目・第二問目ともに、A4一ページの半分程度の哲学的問題を扱う第二外国語の文章を読み、全文を和訳する問題です。

■対策

第二外国語試験では、基本文法についての知識と、ある程度の専門的な内容について理解できる読解力が必要です。それらを踏まえ、正確に文章を和訳できる能力が求められます。さらに、哲学的問題についての一般的な重要概念を整理しておくことは、第二外国語の試験でも大いに役立ちます。哲学史のキーワードを覚える際に、原著にある対応する用語もセットで覚えておくとよいでしょう。扱われる文章は年によって違いがありますが、ドイツ語では、中世哲学やドイツ観念論など、フランス語では、現象学などをテーマとしたものがよく出題されています。

■哲学史

■傾向

哲学史の問題は、用語説明問題です。例年、10題から5題を選んで論ずる問題となっています。出題されるテーマは、ギリシア哲学、中世哲学、デカルト以降の近代哲学、現代哲学、倫理学などで扱われる重要概念です。

■対策

問題で扱われるテーマは、哲学史の中でも基本的で重要なものばかりです。たとえば、「イデアの想起」や「普遍論争」「一般意志」などです。ですので、哲学史を全体的に扱う参考書などを用いて、ギリシア哲学から現代哲学までの大まかな西洋哲学史の流れを確認しておく必要があります。さらに、そうした概念を簡潔にわかりやすく説明できるように、それぞれの時代の哲学者の重要概念を要約する訓練を積んでおきましょう。

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