傾向と対策

■神戸大学 経済学部経済学科 3年次編入試験

全体の傾向

■問題の構成

神戸大学経済学部では英語の他、専門科目として経済学、数学、小論文のうち2科目を選択して解答する必要がある。英語が150点満点で、専門科目は1科目のうち100点満点である。

英語

■傾向

ここ数年で見ると大問が2問から3問で構成されている。いずれも長文が1つ与えられ、その内容理解を問う説明問題と下線部和訳という非常にオーソドックスなものである。なお大問が3問の場合は1ずつの長文は比較的短めである。

■対策

難解な構文や論理を読み解くといったことは必要なく非常に素直な問題ばかりである。また内容の抽象度も特に高くもなく分量も特に多いわけではない。基本的な英語力があり、上記のジャンルに普段から接していれば対応可能である。よって合格には、高得点が必要になる。

小論文

■傾向

大問1問で、3問程度の小問からなる。下線部についての内容理解と背景知識を問う説明問題と自分の考えを述べる問題の2種類が主に出題される。

■対策

各テーマとなる社会問題を簡単に説明することができるだけの知識と理解が必要である。経済学的に重要である社会問題にアンテナを張っていればこれらの問題はさほど難しくないであろう。しかしこれらの問題は、出題される小問でも比較的簡単な問題である。むしろ差がつくと思われるのは、それらの社会問題を経済学的な観点から議論できるかがポイントとなる。これは日々の経済学の勉強と共にしっかりと準備しなければ対応が難しいであろう。
理想を言えば、労働経済学、環境経済学、医療経済学…といった応用科目を幅広く勉強することが求められるがそれは多くの受験生には難しいであろう。そこで、これらの細かい論点はともかくその要点・エッセンスは貪欲に吸収する必要があるであろう。また、世界標準のミクロ経済学・マクロ経済学のテキスト(例えば、マンキュー、スティグリッツ、クルーグマンなどが書いたもの)には様々な事例・トピックが説明されている。それらを意識的に収集して読むだけでも多くのものが得られるであろう。

経済学

■傾向

大問3問または4問で構成されている。そのうち1問はミクロ経済学・マクロ経済学全般に登場する語句の説明問題であり、2問から4問の小問で構成されている。また残りの大問はミクロ経済学とマクロ経済学の計算を伴う問題であり、2問から3問の小問で構成されている。

■対策

語句説明はほぼその語句の定義だけを答えるものでありそれ自体は難しくない。ただし、出題されうる語句の候補は広いので普段から語句の定義を書く練習をしていなければ対応が難しいであろう。
ミクロ経済学とマクロ経済学の大問は共に与えられたモデルを「解けるか?」という点に主眼があり、ある意味機械的に学習できるであろう。これらのモデルを解かせる典型問題を練習していれば対応できるであろう。

数学

■傾向

大問4題で、およそ微分の問題、積分の問題、線型代数、最適化数学の4問で構成される近年はいずれも計算問題(求値問題)が多いが証明問題が出題されることもある。

■対策

計算問題も証明問題も基本的な問題ばかりである。サイエンス社に見られる問題演習のテキストでも易しめのものができれば対応可能である。ただし、証明問題は自力で論述できるまで相応の練習が必要なので注意したい。

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