傾向と対策

■金沢大学 理工学域電子情報学類 3年次編入試験

電磁気学

■全体の傾向

形式は大問2問。問1では導体についての出題で、導体内外での電界や、導体の静電容量、またコンデンサとして問われる場合はコンデンサの静電容量、静電エネルギーなどを主に問われる。誘電体を絡めた問題も出題されることがあるので、この点についての対策も必要である。問2では電流の作る磁界についての出題で、導線あるいは導体に流れる電流の作る磁界や、それによって生じる磁気エネルギー、自己インダクタンス、相互インダクタンス、アンペール力などが主に問われている。

■試験対策

試験対策として、大学での参考書などで主に導体についての静電界や、静磁界、電磁誘導についての基礎事項を確認してから、演習書で問題演習をすると良いだろう。問1については導体の問題、特に電荷をもつ導体内外での電界、導体の静電容量、同心球コンデンサ、誘電体を挟んだ平板コンデンサなどの問題に取り組むとよい。合わせて、誘電体についても学ぶと良いだろう。問2については電流の作る磁界についての問題、特に直線電流、円形電流の作る磁界、磁気エネルギー、円形回路間の相互インダクタンス、直線電流間にはたらく力、同軸型導体の自己インダクタンスなどの問題に取り組むと良いだろう。また、交流電流と関連した問題についても学んでおくとよい。

数学

■全体の傾向

形式は大問三題。大問1では線型代数が出題され、傾向として主に固有値、固有ベクトルを求めさせる問題が出題されているようである。3×3行列についての出題が主であり、レベルは標準。年度によっては、行列のn乗と関連付けた極限や無限級数を扱うこともあるため、数Ⅲレベルの極限、無限級数の知識は持っておくとよい。大問2,3ではともに、微分積分学の範囲から出題される。高階微分、テイラーの定理、関数の極限、重積分、ヤコビ行列式などの知識が求められ、大まかな傾向としては、大問2で1変数、大問3で2変数の微分積分学が問われるようである。特に大問3では、ほぼ毎年2重積分が問われており、これの対策は必須であろう。

■試験対策

試験対策として、線型代数については大学レベルの標準的な演習書で、行列に慣れ、行列式、固有値、固有ベクトル、行列のn乗を求められるようになるとよい。数列の極限や無限級数については、大学の微積分の本を参照してもよいし、あるいはチャート式数Ⅲをやっても良いかもしれない。微分積分学については、これも大学レベルの標準的な演習書で良いが、1変数の微積分では関数の極限、n階微分、テイラーの定理、1変数の積分について、2変数(あるいは多変数)の微積分では重積分、積分の変数変換について、特にしっかりと学ぶ必要がある。

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