京都工芸繊維大学3年次編入学 【生物】 【傾向と対策】

投稿者: | 2014 年 12 月 6 日

最新3年分の出題分野
平成26年度
問題1;生化学(SDS-PAGE、ミカエリス・メンテン式)
問題2;生化学(Western Blotting、消化酵素)細胞生物学(細胞内小器官)
問題3;分子細胞生物学(DNA、RNA、タンパク質)

平成25年度
問題1;生化学(アミノ酸の立体化学)分子細胞生物学(タンパク質)
問題2;分子遺伝学(遺伝子の変異)
問題3;大学受験生物(ホメオスタシス、血糖値)

平成24年度
問題1;分子遺伝学(DNAの複製、ヒトゲノム)
問題2;細胞生物学(微生物、rRNA、細胞小器官)
問題3;受験生物(筋の収縮)

近年、生物学では特に生命科学と一般的によばれる分野の研究が盛んになっております。そして、ワトソン・クリックのDNA二重らせん構造の発見は生物学に非常に大きな影響を与えました。これは、生命という神秘的な存在をDNAという分子の解析により明らかにできるのではないかという大いなる希望を全ての研究者に与えたことでしょう。我が国でもこの分子遺伝学分野または細胞生物学分野の研究者を養成することが急務となりました。これは、高校での生物、大学での専門科目としての生物を一変させたと言っても過言ではありません。京都工芸繊維学3年次編入学の生物の問題においてもこの傾向が顕著にみられます。生物の編入試験の生物学の問題は、細胞生物学、生化学、分子生物学が非常に多く出題されていて、合格するにはこの分野の理解が必要不可欠であるといえます。これは現在、非常によく研究されている生命科学の分野に必須の知識であるので、京都工芸繊維大学においてもこのような生命科学の知識、熱意がある学生が編入学してくるに期待しているということのあらわれだと感じます。では、具体的にどのように編入学の生物学に焦点を当てた受験勉強を行えば良いのでしょうか。私の私見では、大学受験生物の復習として、「理系標準問題集・生物(駿台文庫)」、上記の細胞生物学、生化学、分子生物学の分野の基礎的、発展的知識の習得には「Essential細胞生物学(南江堂)」をおすすめします。また、余裕があれば生化学の知識を補完する目的で「ヴォート基礎生化学(東京化学同人)」がいいと思います。これらを習得していると高得点が期待できるのではないでしょうか。

染田先生