節分の日も過ぎ、立春の季節になった。ここ数日は気候も穏やかで家に篭らず、鴨川を散歩する機会が増えた。そんな鴨川で盗み聞き?!してしまった受験生の小話を1つ。鴨川近辺で2人の受験生?が川辺に座りながら大きな声で(いや、本人たちは小さい声で話していたつもりだろう)「○○大学の大学院受ける予定なんやけど、誰にも言わんといてな」「なんで?」「だって、俺のレベルじゃ追いつかないし、受けるってこと周りのやつらが聞いたら笑うかもしれんし」「なるほどな。俺も大学受験で受けた○○大学受けるって言わなくてよかったって思うもん。結局俺落ちたし。」とのこと。なんで黙ってなあかんねん?と私は心のなかで突っ込んでしまった。
確かに自分のレベルに追いつかないと周囲に笑われることもあるかもしれない(そんな奴おるんやろか?)。だからって自分の思いをしまいこんでおくことはない。堂々と言ってしまえばいい。確かに、アホやなと笑うかもしれない。でも生誕100年を迎えた太宰治の名言でこんな言葉がある。「笑われて、笑われて、強くなる」(太宰治の詳しい紹介はHPをご覧下さい。また私は太宰治文学の回し者ではありません。高校生時代に「走れメロス」を読んだのみ)文学的な評価だったり、人様の人生に対しての評価だったりは、私にはできない。しかし、偉人の一人とされる太宰治の名言は鴨川の受験生の心に響くだろう。笑われたっていいじゃないか。その分だけ強くなれる。大事なのは自分が志望校へ合格したいという思いとそれを達成することだ。人の評価なんて受験過程に不必要だ。笑われて、笑われて強くなろう!そんなこんなを思う立春の今日このごろ。
宮澤先生