■傾向
英語英米文化学科の問題は、英語および英語による小論文の問題に解答する形式で、A4三、四ページ程度の分量です。問題の内容は、例年、問1、2では、A4半ページ程度の英文を部分的に訳出する問題です。問3では、いくつかの短いセンテンス(一文程度)の穴埋め問題です。問4では、1~2行程度の日本語の文章(例年、二文)を英語に訳すことが求められます。最後に、問5では、時事的なテーマで、自身の意見や考えを英語で論述する問題です。
■対策
英語英米文化学科の編入試験では、専門的なレベルの英語の文章を読解できる能力、基本的な文法の知識、英米文化圏に関する知識・情報、ある程度の量の英語の文章をわかりやすく構成できる論述力が問われます。
問1、2の英文和訳問題で題材となる文章は、「植民地支配」「英米哲学」「英米文学」「英語学」などの専門的なテーマが中心です。対策としては、高度な英語の文章を理解できる能力(文法やリーディングなど)とともに、英語圏の歴史的知識を学んでおくことが有用です。たとえば、植民地支配や南北戦争などの概説書などを読み、英米圏の文化を理解しておきましょう。また、英語学に関する問題も頻出ですので、英語学についての基本的知識も把握しておかなければなりません。
問3では、基本的な文法の知識が問われます。専門的な知識が問われることはあまりありませんが、「受動態」「関係代名詞」「慣用句」などを含めた文法事項の全体的な知識を身につけておきましょう。
問4の英語訳の問題では、簡明な日本語の文章を英語に書き直すことが求められます。複雑な文法事項を駆使する必要はありませんが、英語で自然な文章を簡潔に記述できる能力が問われるため、英作文の入門的な参考書を用いて対策しましょう。
問5では、時事的なテーマ(たとえば、携帯電話、大学改革、電子書籍など)に関する問題の基礎的知識と、それに対して英語で自身の意見を述べる論理力が必要です。したがって、対策としては、時事的なテーマについて日頃から情報収集をしておき、自分なりの意見を持っておきましょう。さらに、その内容を英語でまとめることを通じて、わかりやすい英文を論理的に書く能力を鍛えておきましょう。
大喜先生