傾向と対策

東京大学大学院 人文社会系研究科

■専門科目 哲学

■傾向

例年、論述と語句説明がそれぞれ1題ずつ、計2題の出題という構成になっている。どちらも出題範囲が広く、かつ細部にわたるため、全体的に非常にハイレヴェルな出題となっている。

論述問題は、他者理解の問題(2014年度)、超越論哲学の現代的意義(2013年度)、a prioriとinnate(2012年度)、自由と必然性と偶然性との関係(2011年度)、快楽主義と異なる価値観はありうるか(2010年度)など、非常に多岐にわたっている。ここ最近の動向としては、哲学史への言及が要求されていることに注意すべきであろう。

語句説明の問題は、毎年、人名も含めた哲学史上のキーワードがギリシア語・ラテン語・英語・ドイツ語・フランス語の中から原語で選ばれ、説明するように求められている。言語面も含めて、かなり緻密な哲学史の知識が要求されていると言えよう。問題数も例年8題とやや多めなので、かなりの基礎学力が要求されているといえよう。

■対策

論述問題に関しては、ここ最近の動向として哲学史に配慮することが要求されるため、まずは哲学史に関する知識を増やしておくことが必要である。教科書的な知識はもちろんであるが、それに加えてさらに存在や認識、自由や道徳、超越や内在といったテーマ毎に各哲学者の意見を整理してマッピングし、自分なりの哲学史の見取り図を作っておくことが肝要である。その上で、自分の考えを論理的に述べることができるようにしておくと良いであろう。

語句説明に関しては、まずは哲学史上のキーワードを原語で覚えておく必要がある。原語での出題であるため、ギリシア語・ラテン語・英語・ドイツ語・フランス語を一通り学習しておくことが望ましい。出題数も8題とやや多めなので、古代・中世・近世・現代にわたる哲学史を緻密に勉強し、どの用語についても数行分の説明がすぐに頭に浮かぶようにしておくと良いであろう。

論述にせよ語句説明にせよ、非常にハイレヴェルな出題なので、実際に過去問を解いて誰かに添削してもらうのがよいであろう。

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